日光まで行けば多少は涼しく走れるのか(輪行編)

暑くて、荒川CRや江戸川CRは走る気がしない。三大峠ほどのキツさではなく、さほど遠くなく、そこそこ標高がある地点から走り始められるところ、そうか「日光」か。自転車で走ったことはないし、たぶん小学校6年で行った日光移動教室が最後か?

東北道方向は高速代が結構かかるので、数十年ぶりに輪行旅をやってみた。ガチじゃない輪行なら、2年前くらいに通勤先で利用している駅の自転車置き場の定期回収(目印の紙片を期間内に外さないと保管所に移動される)に引っ掛かり、引き取りまでの1週間、折り畳み自転車を輪行して持って行ったことがある。

今回、ブレーキディスクのカバーを購入し、輪行袋入れのリハーサルを家で一回やって、30年以上前に買ったオーストリッチの重い分厚い輪行袋に入ることを確認した。ハンドルの末端のミラーは外した方が良さそう。

輪行袋パッキングしやすそうな場所があり、パッキングした後、あまり通路を延々歩かなくて良さそうなコンパクトな駅として、地上駅の曳舟駅西口を選択。平日朝6時過ぎのガラガラの普通電車に乗った。昔は普通電車に日光直通車両があったらしいが、現在は南栗橋乗換だけで済めば接続がよい方。南栗橋の乗換が7時過ぎなので、輪行袋だとすいませんという感じになったが、次の栗橋駅で結構、人が下りて、輪行袋の定位置である運転台の裏側の手すりに取り付けができた。まだ夏休み中で、学生もクラブの練習がある人等しか学校へ行かないはずで、また、日光も紅葉シーズンでないので、平日朝一なら日光まで普通電車輪行何とかOK。日光が近づくにつれて、乗客はどんどん減って行き、車窓の景色は緑豊かになってゆく。所要時間2時間14分。

東武日光駅くらいの標高では暑く、汗だくで自転車を組み立てる。

一般的な神橋のアングルとは違ったアングルで。

神橋を渡った後、大谷川沿いに道があるらしいので、左分岐に入ってみる。

途中から道が狭くなっていて、砂利になって、間違えたかと思ったが何とか国道に戻れた。

また、国道から外れ、今度は右分岐に入って、清滝ICを回避した。

そしていろは坂が始まる。いろは坂登り(第二)は斜度が一定で良くできており、フロントトリプルインナーローを炸裂させる必要は無かった。木立の日陰が多く、夏はありがたい。

この後、いろは坂のトンネルで旅行続行不能レベルのとんでもない目に…。でもそんな状態でも、旅を続けた自分もとんでもないのかも。

中禅寺湖の西六番園地の四阿で休憩。

中禅寺湖まで来ると、まだ涼しいとまでは言えないが、滝汗ではない。日陰で風が吹くと気持ちが良い。

戦場ヶ原の手前に一般車両通行止めで自転車OKの道があるらしいので、行ってみる。

涼しいそうな見た目で、実際涼しい。

戦場ヶ原といえば、木道なイメージだが、小田代原展望台というところまでいったら、その木道にアクセス出来た。

戻って、今度は湯滝を目指す。

湯滝は上と下に駐車場があって、自転車なのに頑張って上に行ったが、滝の下まで行くのに、今度は下る階段が長く、とても疲れた。

こんなところに釣りが居る。

清滝辺りのコンビニがラストコンビニらしく、中禅寺湖にみむらやというスーパーがあることは調べていたが、湯滝にはコンビニが成り立たない地に君臨するヤマザキYショップがあった。

また、よれよれと疲れた体で階段を登って行き、滝の上部に。

登りの部終了。ここから下り。行きにパスした英国大使館別荘へ。ミスコースして多少無駄登りした。

外が日本ぽくて、中が西洋ぽい?。入ってないので外から見て。

そして、そこからの中禅寺湖の眺め。

下りいろは坂(第一)、斜度きつい。ブレーキパッドが減った気がする。これは確かに登りたくない。ブレーキが焼けたような匂いをさせながら走っている車もある。こんなの第二いろは坂ができる(1965年)まで、当時の非力な車が登れたのか。オーバーヒートしまくりだったのでは。

あとは泊まった部屋は狭いが、広々とした温泉に貸し切り状態で入り、一休みしてラーメンでも食べる思ったが、地元の人向けのリーズナブルな店は19時閉店なようで、コンビニ飯となった。

翌朝、11時少し前の普通電車に乗るべく、8時過ぎから東照宮周辺(東照宮、短時間だと1300円はもったいなさすぎる)を散策。東照宮の駐輪場という情報が見つけにくかったが、無料駐輪場がすごく良い場所にあった。東照宮の砂利の参道沿いのタクシー乗り場の看板があるところを入ると、サイクルラックがあって、どうぞ置いてください状態になっている。

東照宮から日光駅までの下りで鬼平の水羊羹をゲットして、10時頃駅へ、不慣れながらも練習を含め3回目の輪行パッキングなので、多少手際は良くなり、ジッパーを無理にグイグイと閉めなくても、自転車が袋に収まるようになった。11時前のガラガラな普通電車に乗って、帰りは3時間ちょっとかかって曳舟駅に着いた。特急券が運賃の1.5倍高いスペーシアXに乗って駅(スカイツリー駅で降りることになる)に着いたら、そのあたりの時間は大雨だったようなので、止んだところで着いて良かった。

三十年を超える自転車旅行の経験の中で最悪の目にあったが、写真を見るとリーズナブルに良い旅行をしたような気がしてきた。鬼平の水羊羹美味しい。さらっとしていて、冷たい麦茶飲みながら食べると合う。

次回は金券ショップで株主優待の乗車券を買って、更なるコストダウンを図るか。